私は数秒前の記憶がピンポイントで失われる症状に悩んできたのですが、それは最近になって不注意によるものだと分かりました。
物忘れ対策として医師から提案されたのは「コンサータ」で。
これはADHD患者に処方される薬なのだそうです。
私は18mgで物忘れに対する十分な効果が得られましたが、私にとっての適量を調べるため27mgを試すことになりました。
そこで今日は。
コンサータ増量の影響について記録したいと思います。
コンサータは不注意に対する薬で、私はこの薬で「ついさっきが思い出せない系の物忘れ」が無くなりました。
コンサータ18mgから27mgへ増量した結果、老化により失いつつある脳機能が回復し自分の手綱を握れるようになったものの、副作用が倍増して体調を崩してしまいました。
コンサータ27mgはADHDグレーゾーンには強すぎるのかもしれません。
コンサータ27mg の効能
軽い副作用があるものの、コンサータ初体験を無事に終えた私ですが。
27mgに増量することで、加齢によりできなくなってきたことができるようになってきました。
悪癖を我慢できるようになった
18mgの頃は感じませんでしたが。
コンサータを27mgに増量したことで、己の手綱を握れるようになりました。
歳をとると認知機能が落ち、我慢が効かなくなると聞きますが。
私も中年になったら悪癖がやめられなくなっていたのが、コンサータで改善されたのです。(恥)
夜遅くまで小説を読みふけったり、寝る前にポテトチップスを1袋食べきってしまうのが止められるようになりました。
自制が効くようになったらフットワークまで重くなった気がしますが、思いたったが吉日で色々なことに着手してしまうのは、衝動的すぎていたと思います。
色々な場面で我慢強くなったのは、コンサータのメリットだと感じています。
判断力が回復した
それから。
スーパーでの食材買い出しに要する時間が短縮されました。(笑)
30代の頃は10〜15分で買い物を済ませていたのに、40代半ばを過ぎた頃から異様に時間がかかるようになりまして。
アラフィフになった今では、毎回30分ほど店に滞在するようになりました。(恥)
特売品の肉や野菜を見つけては献立を変更したり、新商品を見つけて心惹かれ、それを試すかどうかで迷ったり。
決断力がなくなって時間を浪費しがちだったのが、コンサータ増量で改善されました。
買い物が短時間で済むようになったので、浮いた時間で好きなことができるようになり、読書量が増えました。
行動力も回復した
またもや過去の自分との比較になりますが。
コンサータ増量で実行力が復活しました。
「失敗してもいいからやってみる姿勢」は私の長所だったのに、ここ近年は「やるやる詐欺」になる確率が高くて…密かに自信を失いつつありました。
それが27mgにしてからは、行動できるようになりまして。
3年前から宣言したものの全く実行できていなかった「休日はウォーキングする」という目標が実行できています。
偉そうに言っていますが、たったの半月です。(恥)
脳疲労を感じるようになった
それから。
自分にADHD傾向があることを知り、書籍を読み漁ったからかもしれませんが。
27mgになったら、頭が疲れやすくなりました。
眠いのではなく、頭が疲れた…という感じで。
思考が前に進まなくて、頭のメモリ不足を感じるようになったのです。
1時間に一度は休憩した方がよいと聞きますが、私は休憩が必要という意味が分かっていませんでした。
どうも私は脳疲労に対して鈍感だったようで。
今まで「頭が疲れた」と実感することが少なく、薬により頭が疲れていることに気がつけるようになったようです。(恥)
私は働きすぎて倒れることがあるので、疲労感を感じられるようになって良かったと思います。
18mgで消失したフロータイムが夕方だけ復活した
脳疲労と言えば。
コンサータを27mgに増量したら、集中力の日内変動が少し戻ってきました。
過去記事で語っていますが、コンサータを服用すると薬によって集中力が一定に保たれるようでして。
18mgの頃はなんだか頭の中がフラットな感じがしていたのが、夕方に集中できる時間が復活しました。
この現象を活かすため、夕方に頭を使う仕事を行うようにしたら残業が増えました。(汗)
↑の画像は27mgを1週間試した後で使用感を主治医に報告した際に書いた図です。
これは休日verだけど、平日も大差ないです。
昼前後の集中力が再び落ちるようになったけど、コンサータ導入前と比べれば問題ないレベルです。
この時間帯は雑務に使うなど、時間の使い方を工夫しているので問題ありません。
コンサータ増薬による負の効果
繰り返しになりますが、私はコンサータの服薬量が少ないせいか、「元々できなかったことができるようになる」のではなく「加齢によりできなくなってきたことが少しだけできるようになった」感じです。
若かりし頃のレベルと比べたら、判断力も行動力も衰えたままです。
18mgより眠くなるような?
増薬して「あれ?」と思ったのは、眠気防止作用が弱まったことです。
コンサータ18mgで薬が体に馴染んだからか?
27mgに増量したのにも関わらず、午前は眠くなることも。
朝から眠い日だけですが、昼休憩時に昼寝ができるようになりました。(汗)
18mgの時は昼寝したくても寝付けなかった。
私は女性なので生理周期の影響で眠くなる時期があります。
コンサータが脳に作用して覚醒度を上げるよりも、ホルモンの影響が勝るのかもしれません。
コンサータを導入してからは薬で無理やり起こさせている感があったけれど、なんだか自然な感じになってきた気がします。
呼吸器系の副作用が強くなった
眠気や疲労感は休憩すれば良いだけの話ですが。
コンサータ増薬による負の効果で私を最も苦しめているのは「息切れ」です。
18mgだった頃は寝る前にわずかに感じる程度だった息苦しさを1日中感じるようになったのです。
苦しさから過呼吸になり、手指や顔面に痺れを感じることが増えました。
不整脈で心臓がバクバクすることもあり、何だか日に日に体調が悪くなってきている気がします。
追記!
この記事を公開した頃には既に副作用で苦しんでいたのですが、おかげさまで今は回復できました。副作用で困っている方は↓の体験談も参考にしてください。
グレーゾーンなら、18mgで十分だと思う
私は息苦しさが強く出ていますが。
コンサータの副作用は、継続することで弱まることが多いそうです。
藁をも掴む気持ちで私はコンサータを使っていますが、命を削っている感があります。
重度の障害がないのであれば、この薬は避けた方が良さそうです。
私が参考にした本やサイト
現在の診断基準ですと、私はADHDではないのですが。
物忘れで精神科を利用することによって、自分はADHDに近い脳であることが判明しました。
何時間寝ても眠いことについて
私は十分に寝ても、昼寝が必要な人です。
コンサータについて調べているうちに辿り着いた↓ で勉強させていただきました。
なるほど…と思いました。
「心の病」の脳科学
コンサータ27mgになったら読書時間が増え、ちょっと専門的な文章が頭に入るように。
これは精神疾患から発達障害まで、様々な病態を遺伝子学や脳科学で説明している本です。
ちょっと難しい話も多いのですが、精神疾患研究の最先端が知れますので是非。